6. もしもの時に、すぐ子どもを守れる安心感
仕事をしていた頃は、子どもの体調不良の連絡が来るたびに、「どうしよう、今日も早退しなきゃ」「職場に申し訳ない…」と気持ちが押しつぶされそうでした。
今は、そうした連絡が来ても、すぐに迎えに行ってあげられる自分がいる。
その安心感は、心にゆとりを与えてくれる大きな要因です。
もしも仕事中に大きな自然災害が起きたらという不安も
そしてもう一つ、私が退職を決めた理由の一つに、
「いつ来てもおかしくない」と言われている南海トラフ地震のことが、常に頭にあった
というのがあります。

大きな地震が起きたとき、保育園や小学校に子どもがいて、私は仕事先で動けなかったらどうしよう——そんな不安がずっと心にありました。
だから私は決めました。

もしもの時に、自分がすぐに側についていてあげて子どもを守りたいっ!!
そう思って退職したこと、まったく後悔していません。
自分の命と引き換えにでも守りたい存在がいる。
そのために、今の生き方を選べたことに、今は心から満足しています。
それでもやっぱり、この選択は間違ってなかった

正直な気持ちを言うと…私は仕事が好きでした。
仲間と助け合いながら働くのが好きだったし、「ありがとう」と言ってもらえる仕事にやりがいも感じていました。
だからこそ、退職した今でも時々思うんです。
「私、このままでいいのかな?」「社会に取り残されてるんじゃないかな…」って。
もちろん、金銭的な不安もゼロではありません。
将来のことを考えると、「また働きに出るべきかな」と迷う日もあります。
でも、それでもやっぱり――
今のこの状態でこの選択は、間違ってなかったと心から思えます。
子どもと向き合える毎日。
家族との時間を大切にできる暮らし。
何より、自分の心にちゃんと余白があるということ。
仕事をしていた日々も大切だった。
でも今の私は、私にしかできない時間を生きていると感じています。
おわりに:家族の形に正解なんてない
ここまで書いてきた私の体験は、あくまで「わが家の場合」の話です。
私は退職を選びましたが、それが“正解”だなんてまったく思っていません。
- 今も仕事をしながら育児を頑張っている方、
- 自分の夢や目標を追い続けている方、
- 家計のために毎日奮闘している方
そのどれもが、素晴らしい選択です。
大切なのは、「何が正しいか」ではなく、その選択が“自分の家族に合っているかどうか”。
私は、退職することで家族のバランスが整い、笑顔が増えました。
そして、何よりも「この生き方が心地いい」と思えています。
誰かと比べる必要はありません。
それぞれの家族が、それぞれのベストを選べたら、それが一番幸せなことなんだと思います。
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